「つくしても、つくしても報われない。まるで、ダメな男と付き合っているよう」 派遣社員を都合良く使い捨てにする企業について、こんな言葉で表現する女性がいた――。
黒部洋子(30才、仮名)は、長く続いた派遣社員時代にたまった過労と、転職先が決まらないプレッシャーから三ヶ月も生理が止まり、産婦人科にかかった。待合室では、大きなお腹を抱えて幸せそうにしている同世代の女性たち。彼女たちを見ていて洋子は、惨めな思いでいっぱいになった。いまの自分の状況を振り返ってそう思わずにはいられなくなったのだ。

埼玉県出身の洋子は、東京都内で派遣社員として企業のホームページなどを作成するウェブデザイナーとして働いていた。

「嫌なら辞めろ」とサービス残業を強いられ、派遣社員なのに終電で帰る毎日。月収は手取りで二十万になるかならないか。30歳を目前にして、
恋どころか、スキルアップするための勉強をする時間すらない。ひとつの仕事が終われば、ものの1ヶ月程度で派遣契約も終わり、また、次の仕事を探す。短期の仕事を繰り返すしかない、まるで
使い捨てのような働き方には将来の展望も見えない。

洋子は正社員の仕事を探すが、
派遣社員の経験は、就職活動では評価されないばかりか、「短期で辞めた」とかえって不利になる。今月の家賃が無事に払えるのか、いつ仕事が見つかるのか。そんな不安でいっぱいだ。
洋子が生理が止まるほどの悲惨な職場を経験しなければならなかったのは、なぜだったのか。
話は、彼女が大学3年生の時にさかのぼる。
小林美希著 『
ルポ 正社員になりたい 娘・息子の悲惨な職場』から引用
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すごーくよくわかります
でも、世のなかダメ男だらけになっているんですよねぇo( _ _ )o
思いやりのないダメ男(=企業)
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